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記事 - 20 4月، 2024

生物兵器

情報革命の甲斐あり、知識の独占は終焉した。知識の急速な普及に限りがないのは科学が証明するところだ。コンピューターの処理能力は半世紀で100億倍となり、1年半毎にこの数値は倍増している。

 

遺伝子工学によりウィルス遺伝子の操作が可能となり、AIDSウィルスのように、いかなる治療にも反応しない新しい細菌の製造が可能となった。これは諸刃の剣である。細菌またはウィルスの撲滅に向けた新手法の開発が可能となる一方、邪悪な目的で使用される危険性もある。徹底した対処を講じるべく、この課題に対しては慎重な対応が必要だ。

 

細菌生物兵器は、最も冷酷かつ卑劣で破壊的な武器である。一国家が生物兵器を使用すれば大惨事は免れない。同兵器が無責任な個人の手に渡った際の結末は予想だにできない。

 

生物兵器は、目に見えず、音もせず、無臭であるため、まさに致命的な兵器であると言える。動物、昆虫、植物、ヒト、空気、液体、さらに人々が日常生活で使用、接触、着用する物品や道具など、この地上に存在するもの全てが運搬手段となりうる。

 

その致命的な重要性を鑑み、政治的アジェンダや隠れた動機、私情を排除した客観的な方法で、この問題に対処しなければならない。したがって、世界各国は、世界保健機関(WHO)に同問題への対応を委任する旨に合意しなければならない。

 

この不可欠な産業に使用される全施設を、監督および検査する権限をWHOに与えなければならない。これを実施するだけでも、人々の利益や安全を脅かす目的で、関連の科学知識を無責任な当事者が悪用しないよう徹底できる。この重要不可欠な産業が、その崇高な目的から逸脱しないことを保証する必要性がある。例外、差別、厳選主義は、怒りや逆上といった反応を招くため、検査および監督の方針には、何らの例外も認めてはならない。

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