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記事 - 20 4月، 2024

機関銃を禁止せよ!

大量破壊兵器(WMD)の問題が世界の懸案となっている。しかし、世界はそれに関して、これまで何の対策も打ち出せずにいた。大量破壊兵器は今なお人類を脅かす悪夢であり続けている。このような恐ろしい兵器に対して、同等の殺傷力を有する兵器を入手する、すなわち抑止力を持つことが最善の対策であると信じる者がいる。しかし、この教義が大量破壊兵器拡散の原因となっている。

この抑止力の教義は、ただ大量破壊兵器の脅威を倍増させただけである。

もう1つの教義は、こうした破壊のサイクルから逃れることを呼びかける。核拡散防止条約(NPT)を遵守することで、大量破壊兵器の危険性に歯止めをかけ、これらを保有する国に対して人類の真摯な平和の願いを尊重するよう呼びかけよ、というのがその内容である。

オタワ条約もあるが、これは問題が多い。攻撃兵器である核兵器やミサイルの危険性を顧みずに、地雷という単純な防衛兵器に焦点を置いているからである。

自衛目的での通常兵器の使用は私も支持するところである。しかし、攻撃 兵器、とりわけ大量破壊兵器は、いかなるものであれ強く反対するところである。また、通常兵器ではあるが、攻撃にも防衛にも使われる機関銃に関しては、禁止を提唱する。

過去を振り返れば、機関銃は生産開始当時から禁止を求める声が上がっていた。人類にかつてない危険をもたらすという懸念が当時からあった。あらゆる通常兵器の中でも、とりわけ機関銃は、人類愛・人道の両方の観点から禁止、廃絶すべきである。 ミサイルや他の放射器と比べてサイズこそ小さいが、機関銃はこれまでより多くの人間を殺してきた。時代を経るにつれ高度化し、殺傷力を増してきた。このような兵器の使用は大量殺戮の誘因となる。

機関銃の廃絶――これは私たちの叡智、人類愛、人道的見地に根ざした要望である。

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