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スピーチ - 20 4月، 2024

地球サミット: チャド湖

チャド湖は、かつて、世界で6番目に大きい湖であった。しかし現在、従来の大きさの10分の1まで縮小している。

 

チャド湖の流入水量の90%をシャリ川が供給する。

 

シャリ川の平均水量は半減している。

 

チャド湖の環境破壊が進み、住民は牛やラクダに代わり、羊やヤギの飼育を始めた。これが植被と材木に深刻な影響を与えている。

 

湖の水域面積は、2.5万km2から僅か2,000km2に激減した。

 

チャド湖は、周辺の国々に居住する2,000万人以上の人々に水を供給している。この内、湖に隣接する住民は800万人。両数値は今後25年で倍増する見通しだ。

 

チャド湖救済に向け、ウバンギ川のパランボ・ダムを早急に建設する必要がある。この計画により、ウバンギ川とシャリ川を合流させ、ウバンギ川の水をシャリ川に流し込むことができる。さらに、シャリ川の水流停滞を招く恐れのある砂流入の問題にも相当な取り組みが必要となる。

 

当事者国の能力をはるかに超えた努力を要するこれら取り組みには、国際的な行動と援助が必要だ。

 

私はこの問題をヨハネスブルグ・サミットにて提起する。

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